無線LAN等の最新無線技術について

無線LAN等の設定について。最新の事情紹介します

無線の混信を防ぐには

無線LANは通信相手を特定して接続することができません。そのため近くに同じ規格の無線LAN端末であれば混信可能性もあり通信内容を第三者に読まれてしまうリスクもあるのです。そこでIEEE80211シリーズの無線しAN規格ては、SSIDという名前を
用いて相手を識別することが定められています。現在では、複数アクセスポイントに対応したESSIDが、SSIDの拡張版として利用されています。こ
れは、接続したいアクセスポイントと同じESSIDとパスワードを端末側に設定しておくことで、アクセスポイントが端末を通信相手として認める仕組み
です。ESSIDとパスワードは、公衆無線LANサービスで契約ユーザー以外が利用できないようにする仕組みにも使われています。ユーザーは事業者ご
とに固有のESSIDとパスワードを利用してアクセスし、さらにRADIUSなどの仕組みを用いてユーザー認証を行います。パスワードは「WEPキー
と呼ばれ、通信内容を暗号化するための鍵となっています。ただし、WEPはあより強固な暗号ではないことから、TKIPやAESといった、より強力な暗
号方式が広まりつつあります。TKIPはWEPを拡張した方式で、WEP対応機器から比較的容易にアップグレードできるのが特徴です。一方、AESは
次世代の標準暗号方式として普及しはじめており、非常に強固な暗号化か実現できます。